平成から令和へ。楽しく賢く、『おひとりさま』を生き抜く!

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平成から令和へ。楽しく賢く、『おひとりさま』を生き抜く!

いよいよ新元号、令和がスタート。新しい幕開けは、私たちを前向きな気持ちにさせてくれますよね。何かを始めてみようかな…とワクワクしている方も多いのではないでしょうか。

今回のテーマは“おひとりさま”です。友達や家族と一緒の時間も楽しいけれど、“ひとりを楽しめる女性”=“自立していてカッコいい”というイメージもありますよね。

“おひとりさま”デビューしていない方にはきっかけに、また熟練した“おひとりさま”には新たな発見がある内容となっています。

今流行りの“おひとりさま”とは一体?

まずは“おひとりさま”の基礎知識から見てみましょう。辞書で調べてみると…

☑レストランなどで、店員が一人客に向けて「おひとり様でしょうか?」と呼びかける言葉
☑婚期を逃し、独身を謳歌している女性のこと

との意味合いがあります。

また「ひとり」と「おひとりさま」のワードからくるイメージは

☑「ひとり」…「ぼっち」「非リア」「孤独」
☑「おひとりさま」…「自由」「気まま」「優雅」

「ひとり」に「お」と「さま」をつけただけで、「ひとり」=「さみしい」というネガティブなイメージがガラリと変わりました。同じ意味の言葉でも、このように言い方によって大きくニュアンスが変化します。

「おひとりさま」という言葉が生まれたことにより「ひとり」でいることを肯定され、堂々と「おひとりさま」を謳歌する女性が増えるきっかけとなったのです。

“おひとりさま”はどこから生まれたの!?

次に、“おひとりさま”の起源を見てみましょう。この言葉の背景には、深い社会の闇が隠されていたのです。

1999年10月午後0時55分頃、埼玉県桶川市のスーパー脇の路上で、跡見女子大二年生が交際を絶った男性の仲間たちによって殺害されました。桶川ストーカー殺人事件です。

ジャーナリストの故・岩下久美子さんはこの事件も含め、 “ストーカーの実態”を研究し 『ひとりではいられない、「個」が確立していない社会』に疑問を抱きました。

そして自分の虚しさを他人で埋めようとしない「おひとりさま」という世界観を提唱。その後「おひとりさま向上委員会」を設立し、2001年には著書「おひとりさま」を執筆しました。

 

著書の中で、岩下さんはおひとりさまをこう定義しています。

「おひとりさま」とは、「個」の確立ができている大人の女性。仕事も恋もサクセスするために身につけるべき生き方の哲学。
引用元:『おひとりさま』 「MARC」データベース

2005年には「おひとりさま」が流行語大賞にノミネートされ、「おひとりさま」時代が到来したのです。

また、ひとり時間を「楽しい」と思う人は8割、「さみしい」と思う人は2割というデータも。仕事で人と接し気を遣っている人にとって、一人静かに過ごすことは、日常をリセットして“素の自分”に戻る、大切な時間です。

そして、「やっぱり“ひとり”はちょっと淋しいかも…。」と思っていた人たちに、またまた革新的ツールが登場しました。“SNS”です。これさえあれば、“常に誰かと繋がっていられる”という安心感があります。またスマホを手に、サクッと調べた場所にフラッと行けるようになったことも、「おひとりさま」活動を助長した理由のひとつと言えるようです。

“おひとりさま”のいいところ

“おひとりさま”のよさとは一体、どんなところにあるのでしょうか。「ひとり=さみしい」を乗り越えたときに見えるその景色、心の充実。そんな“おひとりさまワールド”のよいところを見てみましょう。

マイペースに楽しめる

気を遣わず、いつでも予定変更できるのは“おひとりさま”だからこそ。帰りたくなったら帰ればいいし、食べたいものを食べることもできる。

何でも自分で決められる幸せといったらありません。思うがままに、その日を楽しむことができるんです。何をしようと、誰にも何も言われません。洋服だって昨日と同じでもいいんです!

イベントに集中して楽しむことができる

また、今向き合っているモノ、コトに100%集中できるのも魅力です。

ランチをするときは、「おひとりさま」なら誰と会話することもなく、じっくりとハンバーグの旨味を噛み締めることができます。

その後美術館へ行き、好きな絵画の前で30分でも過ごしていられるのです。幸せですよね。

自分を見つめなおし、前向きに!

ひとりでいることによって、自然と内なる自分と対話することになります。「最近の私ってどうなんだろう?やりたいことはできてるかな?無理してないかな?」など。

人の意見を求めずに、静かに自分自身と向き合うことによって、見えてくるものがあるはずです。

筆者は、一人でご飯を食べてノートに“今の自分”について書くことがあります。何かに吐き出すことでスッキリし、自己を肯定し前へ進むことができるんです!。

“私らしさ”がより育つ!

映画でも絵画でも、観る人によって感じることは様々です。人と共感することもあるけれど、誰かと一緒に観てそれを口にすると、本当に自分が感じたことが雲ってしまうことはありませんか。

ひとりでじっと黙っているときに膨らむ考えや力が、“自分らしさ”に繋がっていくような、そんな気もします。

 

どうですか?おひとりさまって、なかなかステキじゃありませんか!?

おひとりさまを楽しむスポットをご紹介

それでは具体的に、“おひとりさま”を楽しむスポットをご紹介しましょう。

まずは“おひとりさま”未経験の、初級コースから。

カフェ、動物カフェ 難易度:★

カフェは一人のお客さんがとても多い場所です。ビギナーの方はここから始めてみてください。コーヒーを飲んで、ボーッとする。人間ウォッチングをする。本を読む…。せっかくの一人時間なので、スマートフォンはかばんにしまっておきましょう。

また、猫カフェ、ふくろうカフェ、ハリネズミカフェなどで動物とともに癒されたら、きっと孤独も感じないはず。

ファミレス 難易度:★

ファミレスもビギナーさんにはオススメです。一人ボックス席に座ってまったり。なかなかハッピーな時間です。家ではやる気の出ない仕事や勉強も、ファミレスなら適度な雑音で意外と集中できます。

映画館 難易度:★

映画は劇場が暗くなったら誰もが一人時間。観たい映画を観たい時に、フラッといくのは楽しいものです。映画だけ観て、サクッと帰る。そんな“映画単体”コースもアリですよね。

 

お次はもう少し踏み込んで、中級者向けコースをご紹介します。

カラオケ 難易度:★★

ひとりカラオケは、自分の歌いたい曲を入れ続けてガンガン歌えるのが楽しいですよね!順番待ち不要です。こっそりモノマネだって出来ちゃいます。

しゃぶしゃぶ、焼肉屋 難易度:★★★

近年は一人しゃぶしゃぶ専用の土鍋や焼肉用のロースターがカウンターに設置されたお店もあるほど、一人贅沢を満喫できるスポットです。頑張る私へのご褒美に、美味しいお肉とワインで一人ゆったり舌鼓…そんな夜もいいかもしれません。

おひとり様ツアー 難易度:★★★

大手旅行会社では“おひとりさま限定”の様々なプランが用意されています。国内のみならず、海外もひとり参加可能です。また、参加者全員が“おひとりさま”のため、そこで新たな出会いがあることも。もちろん、とことん“ひとり”を貫くのもOKです。

 

そして上級者にはこちら。

ひとりホテル 難易度:★★★★

週末、ちょっと贅沢にホテルを予約し、宿泊するのがおひとり様上級者の楽しみ方。一人気ままに食事をし、広々とした部屋でのんびり過ごす。そしてホテルで優雅な朝食を。スパも併設されていたら最高ですね!

ひとり旅 難易度:★★★★

旅行プランを考え、宿も自分で手配。自分の欲求にとことんこだわることができるのが“ひとり旅”です。

また、“ノープランのひとり旅”というのもあります。とりあえず行きたい場所だけ決めて、移動中やランチの時にスマホで情報収集し、行き当たりばったりの旅をする。地元の人オススメのお店で食事をし、宿はゲストハウスに泊まってみる。そこで旅をしている外国人と仲良くなれたりもします。

旅をすることによって強くなる!そして、“新しい自分”に出会えることもあるのです。

ソロキャンプ 難易度:★★★★★

自然に身を置くことで、心と体をリセットできるソロキャンプ。一度体験するとはまる人も多いとか。人に気を遣うことの多い日常から、週末は大自然へエスケープ。そんなオン・オフでバランスを取るなんてステキですね。

まとめ

“おひとりさま”を楽しむことが出来ると、常に誰かと一緒ではなく、自分の足で立てるようになります。

そして、ひとりの時間で孤独を味わうことにより、誰かと一緒の時間もより楽しく、幸せを感じられるようになるのです。ひとり旅から家族のもとへ帰ったとき、また気心知れた友達と会ったときに、身近な人々へ感謝の気持ちが生まれることも。

心身ともにリセットができる“おひとりさま”、予定のない休日にぜひ楽しんでみませんか?