風邪をひくと、仕事にもプライベートにも大きな支障がでてしまいますよね😢だからこそ、「絶対に風邪をひかない!」と意気込み、風邪予防に力を入れている方も多いでしょう。
風邪予防の基本は手洗い・うがいですが、強力なウイルス対策をするなら「鼻うがい」がおすすめ。
今回は、うまく鼻うがいをする方法をご紹介します。
Contents
鼻うがいってどんな効果があるの?
”うがい”というと口からするうがいが一般的ですが、鼻うがい用のアイテムも多数販売されるなど、鼻からするうがいへの意識も広まりつつあります。
鼻うがいをすると、いったいどんな効果があるのでしょうか?
鼻の不快感を解消できる!
鼻をかんでも、粘り気があるためになかなか出にくい時ってありませんか?こうした鼻の奥にとどまる不快感を解消して、スッキリさせることができます。鼻水はもちろんうみや痰を洗い流すことができるため、これらが喉へ流れこむのも予防できます。
風邪ウイルス・アレルギー対策ができる!
鼻うがいは、ウイルスをはじめとする異物や溜まった鼻水を流して鼻通りを良くすることができます。鼻の粘膜を湿らせることで、乾燥予防・ムズムズ感の解消・ウイルスの侵入防止につながります。
また、上咽頭に付着した花粉やほこりなどのアレルギー物質を洗い流すことができ、花粉症をはじめとする鼻のアレルギー対策にもなります。
副鼻腔炎(ちくのう症)の予防・症状緩和につながる!
副鼻腔炎(ちくのう症)とは、鼻や副鼻腔(目と目の間・頬などの鼻の周囲にある空洞)の中の粘膜が炎症を起こした状態のことを指します。風邪や花粉などのアレルギーが原因で炎症が起こり、鼻の粘膜の腫れ・粘り気のある鼻水によって副鼻腔から異物を排泄できなくなり、うみがたまってしまう病気です。
鼻うがいをすることで粘り気のある鼻水を流すことができるため、副鼻腔炎の予防・症状の緩和につながると考えられています。
痛くない鼻うがいをするためのポイント
鼻うがいをしても、痛みを感じてしまったり、染みてしまったという経験をお持ちの方は多いでしょう。
こうした不快感なく鼻うがいをするためには、いくつかポイントがあります。
鼻うがいをする前に、次の4つのポイントをしっかり押さえておきましょう。
鼻から水を吸い込みすぎない!
鼻に水を入れるときに唾を飲み込んだりすると、耳のほうにまで水が入りこんでしまいます。中耳炎を引き起こすケースもあるため、吸い込みすぎないように注意しましょう。
上を向いたり、頭を左右に振ったりしない!
鼻うがいをするときに、顔を上に向けたままの状態にしたり頭を左右に振ったりすると、鼻に必要以上の水が入り込んでしまいます。水を吸い込むときは、やや前かがみになって水が鼻に入りすぎないように気を付けましょう。
鼻うがい直後に勢いよく鼻をかまない!
鼻の奥に水が残った状態で強く鼻をかむと、耳にまで水が入りこんでしまい中耳炎を引き起こす原因になることがあります。水が鼻から垂れても、きれいに拭き取るだけにしましょう。
真水・水道水をそのまま使わない!
真水を使うと、鼻の粘膜を傷つけたり、痛みを引き起こす原因になります。とくに水道水には細菌が含まれている可能性もあるため、絶対にそのまま使わないようにしましょう。
鼻うがい時のツーンとする痛みの原因は「水」です。体液に近い濃度の食塩水を使って鼻うがいすることで、痛みをなくすことができます。
正しい鼻うがいのやり方
鼻うがいによる風邪予防は広く一般的となりつつあり、市販でも多くの鼻うがい用のアイテムが販売されています。こうした商品を使って気軽に鼻うがいを始めることはできますが、自宅にあるものを使って今日から簡単に鼻うがいを始めることもできます。
今回は、ご自宅で鼻うがいを正しく行う方法をご紹介します!
準備するもの
・食塩
・水
・タオル
・洗面器やコップ
鼻うがい液(食塩水)の作り方
約180mlのコップにティースプーン2分の1杯くらいの食塩を入れて、ぬるま湯で溶かします。
※冷たい水をそのまま使うと鼻への刺激になるため、人肌くらいのぬるま湯(28~33℃)を使いましょう。
すると、体液の濃度に近い塩分濃度0.9%の食塩水を作ることができます。
注:この濃度よりも塩分が低くなると、鼻うがいの際の痛みの原因になります。
鼻うがいのやり方
~洗面器で鼻うがいをする場合~
①洗面器に2ℓの0.9%食塩水を入れます。
②片方の鼻の穴を押さえ、もう片方の鼻の穴から食塩水を吸い込みます。
※この時、食塩水を飲み込まないようにしましょう
③吸った鼻から食塩水を出します。
④慣れてきたら、口のほうへ流して口から食塩水を出したり、もう片方の鼻の穴から食塩水をだしたりしましょう。
⑤左右の鼻の穴で2~3回ほど鼻うがいをします。
~コップで鼻うがいをする場合~
①やや上を向きながら、鼻に食塩水を入れます。
②水を一度口にためて、出します。
③左右の鼻の穴で2~3回繰り返します。
※直接鼻に食塩水を入れることに抵抗がある方は、コップにストローを差して、片方の鼻の穴を押さえながら食塩を吸い込みうがいをしましょう。
まとめ
鼻うがいは、万全の風邪予防をするためにとても重要な役割を果たすものです。鼻と喉のケアを徹底することで、風邪知らずの健康体を維持することにつながります。
ぜひ毎日の手洗いと口うがいと合わせて、鼻うがいも実践してみてください。